銀行の役割

銀行はいうまでもなく、銀行間市場での取引の当事者です。銀行はここでの取引を通じて、外貨購入や外貨売却に関わる外国為替の価格(外国為替レート)形成に主導的な役割を担っています。


この銀行間市場で決められた外国為替レートを用いて、銀行は顧客に対して外国為替レート(顧客相場)の値を定めます。つまり、マーケットメーカーのような立場だということです。言い換えると、銀行間市場で仕入れた外国為替を、一定の利ザヤを乗せて顧客に売るということになります。


また、銀行間市場において銀行は、為替差益を狙った売買(ディーリング)も活発に行っています。これは国内の銀行だけではありません。世界の市場で世界中の銀行が取引を行っており、ほかの国の外国為替レートの形成大きな影響を与えています。ちなみに、銀行間取引での取引量は、世界全体の外国為替取引量の大部分を占めています。
こうしてみると、国際化された外国為替市場の担い手であることがわかると思います。そのため銀行には、取引の定めや行動の基準が外国為替市場の発展に貢献するようなものであること、そしてこれらを自らの取引や顧客との取引を通して実行することが求められています。これを促進する組織として、国内には東京市場慣行委員会、海外には世界のディーラーの親睦団体である世界フォレックスクラブがあります。世界フォレックスクラブは1956年に設立された団体で、フランスのパリに本部があります。