外国為替市場の概要

人々が一定の囲いのある場所に集まって取引をする市場を「ブースマーケット」といいます。青果市場や魚市場などがこのブースマーケットにあたります。これに対して、外国為替市場は電話を使って外貨の売却や購入などの取引をするため、電話でつながれた市場という意昧の「テレフォンマーケット」であると考えられています。

その証拠に、外国為替取引の多くは電話やテレックスといった方法で行われてきました。映画などで為替のブローカーが電話を持って威勢よく話をしているシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。しかし最近、とくに1980年代半ば頃から、世界の為替市場でキーボードを叩いてスクリーン画面を通して行う取引が一般的になってきています。なかでも銀行間市場ではその動きが顕著です。

日本でも、ブローカー経由の取引以外では、スクリーンを見ながら外国為替取引を行うことが主流になってきています。電子ブローキングと呼ばれるものです。ロイターやテレレートなどの海外の通信社が、こうしたディーリング機器の開発に注力していましたが、最近では日本でも為替ブローキング業務をスクリーンで行える機器の開発が外国為替ブローカーを中心にスタートしました。これが実用化にたどり着けば、ディーリングルームに電話を通した大声が響くことがなくなり、キーボードを叩く音のみが聞こえるようになるでしょう。完全な「スクリーンマーケットの誕生ということです。